嗜好によって好き嫌いが大きく分かれる音楽ジャンルは少なくありませんが、その究極形とも言えるのが、「ノイズミュージック」。その名の通りノイズ(騒音)を1つの「音楽」と捉えたジャンルで、ごく一般的な楽曲を好む人にとっては「うるさい」「怖い」という印象しかないかもしれません。
そもそも「ノイズ」に美術的な価値を見出したのは、20世紀前半に活躍したイタリア未来派のルイージ・ルッソロという人物です。彼は、19世紀の産業革命によって人は「ノイズ」を生み出し、より複雑な音への理解力を得たと述べています。この「より複雑な音」を芸術と見なした彼は、騒音を出せる楽器イントナルモーリを発明し実演しました。残念ながらこの楽器は第二次世界大戦によって焼失してしまいましたが、彼の実験的音楽は現在のノイズミュージックの始祖と見なされています。
時代が進み、1900年代半ばにはヘルムート・ラッヘンマンやジョージ・クラムといった作曲家たちがノイズミュージックを試みましたが、1970年代の保守化時代に入るとアバンギャルドな音楽は徐々に衰退し、アーティストたちもポップミュージックへと移行していきました。しかし、ノイズミュージックは完全に消えたわけではありません。
1970年代末から1980年代初頭に登場した「キャバレー・ヴォルテール」や「スロッピング・グリッスル」といったイギリスのバンドたちは「インダストリアル・ミュージック」を開拓。歴史的には、インダストリアル・ミュージックはノイズミュージックの派生ジャンルとされていますが、この新たなサブジャンルが逆にノイズミュージックに影響を与え、「SPK」や「マウリツィオ・ビアンキ」などのアーティストを生み出し、現在のノイズミュージックの形を作り上げました。
ノイズミュージックは好き嫌いが大きく分かれるジャンルですが、その魅力を理解する人にとっては中毒性の高い音楽です。そのため、LPやCDを集めているコアなファンも少なくありません。もし、ご自宅に誰も聴いていないノイズミュージック作品があれば、ぜひ中古市場での買取をご検討ください。当店でも、ノイズミュージックのLPやCDを高価買取しております。
「ルー・リード」や「アインシュテュルツェンデ・ノイバウデン」など、ノイズミュージックで有名なアーティストは多数います。彼らの作品の制作手法は非常に多様で、シンセサイザーやエフェクト・ペダルなどの機材はもちろん、ドラム缶、石、電話機、洗濯板など、通常は楽器として使用されないものを使って音楽を奏でています。
また、ライブでは視覚的な演出として、物を壊したり、過激なパフォーマンスを行うアーティストも見られます。このようにノイズミュージックは表現方法が非常に幅広いジャンルであり、「パワー・エレクトロニクス」「ノイズロック」「ハーシュ・ノイズ」などのスタイルがあります。
特に「ジャパノイズ」と呼ばれる日本人によるノイズミュージックも評価が高く、「灰野敬二」や「Merzbow」などが代表的なアーティストです。
ノイズミュージックのLPやCD本体だけでなく、ジャケットや帯などの付属品も、できるだけ綺麗な状態の方が高価買取につながります。色褪せやカビを防ぐために直射日光の当たらない場所で保管し、ホコリや汚れは柔らかい布でこまめに拭き取っておきましょう。
どれだけ大切に保管していても、時間の経過とともに経年劣化は進みます。もう聴かないかなと思った時が、売却のベストタイミングです。できるだけ早めにご売却いただくことで、より良い査定につながります。
LPやCDを長期間良好な状態で保管するためには、湿気や直射日光を避ける環境が重要です。また、専用の保護スリーブを使用したり、盤面を丁寧にクリーニングしておくことで、見た目や音質の維持にもつながり、査定の際に好印象を与えます。
国内外のノイズミュージック作品や、「ノイズ/ミュージック―歴史・方法・思想 ルッソロからゼロ年代まで」のような関連書籍もお持ちの方は、ぜひまとめて当店にご売却ください。関連商品をまとめてお持ち込みいただくことで、「大量買取」となり、高額査定の対象となります。
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