ジャズやブルース、ロックなど現代のポピュラーミュージックの多くはアフリカ系アメリカ人によって築かれた「ブラックミュージック」にルーツがありますが、逆に西洋音楽が英語圏アフリカに流入し、現地の音楽と融合して生まれたジャンルも存在します。「ハイライフ」はその代表例で、イギリス植民地下にあった西アフリカ諸国、特にガーナ、リベリア、シエラレオネで発展したポピュラーミュージックです。
「ハイライフ(Highlife)」という名称は1920年代のガーナで上流階級の間で流行したビッグバンド音楽に由来すると言われています。植民地時代の黒人貴族たちが高級クラブで楽しんでいた、西洋音楽とアフリカ音楽が融合したサウンドが「ハイライフ」と呼ばれたのが始まりです。
1930年代にはガーナの労働者階級を通じてシエラレオネやナイジェリアなど周辺諸国にも広がり、1950年代にはエレキギターの登場により、ギター・バンド・スタイルとダンス・バンド・スタイルに分岐。都市と農村、それぞれに根付いた形で発展を遂げました。また、パームワイン・ハイライフやハイライフ・ブラスバンドといった派生ジャンルも存在し、広義では英語圏アフリカの音楽と西洋音楽の融合体ともいえます。
日本ではマイナーなジャンルですが、中古市場では高評価されることも多く、LPによっては高値で取引される場合もあります。ご自宅に眠っているハイライフのLPがあれば、当店がしっかりと査定・高価買取いたしますので、ぜひご相談ください。
ハイライフを語る上で欠かせないアーティストの1人が、「オシタ・オサベデ」です。彼はナイジェリアのイボ族の伝統的な歌唱法とハイライフを融合させ、「イボハイライフ」というサブジャンルを確立。軽快なリズムと踊りたくなるようなサウンドから、「高血圧を治す医者」との異名を持ちました。
1960年代のナイジェリアで最も支持されたこの音楽スタイルは、彼の手によっておよそ500曲が生み出され、制作から演奏まで一手に担っていたと言われています。彼の功績は、ハイライフを国際的な音楽ジャンルへと押し上げる大きな原動力となりました。
LP本体やジャケットに傷や歪みがあると、買取価格が下がる、もしくは買取不可となる場合があります。音飛びなどの原因にもなるため、普段から丁寧に取り扱い、査定前には軽くクリーニングしておくことをおすすめします。
帯や歌詞カード、特典ポスターなど、付属品が揃っていることで買取価格が上がります。査定に出す際は購入時のセットをできるだけ保った状態でご準備ください。
長期保管の際は湿気や日焼けに注意し、通気性の良い場所で保管することが重要です。ジャケットやインナースリーブの色褪せも査定に影響するため、こまめな点検を心がけましょう。
ハイライフLPを複数お持ちの方は、当店の「大量買取サービス」をぜひご利用ください。ジャズやロックなど他ジャンルと合わせて査定することも可能で、通常よりも高額なお見積りをご提示させていただきます。全国対応の宅配買取にも対応しておりますので、遠方の方もお気軽にご利用ください。
企業様・法人様情報は、プライバシーポリシーに基づき、厳重に管理・運営しております。
まずは、ご連絡くださいませ。
福岡県近郊地域になりますが、出張にてお客様のご自宅や事務所にお伺いします。
大量に買取対象品目がある場合は九州外もお伺いします。
邦楽、洋楽問わず、あらゆるジャンルのCD・レコードを買取しております。ベスト盤、ライブ音源、廃盤タイトルもぜひご相談ください。