買取ぞうさんはファドのレコード・CDを高価買取中

ポルトガル、特に首都リスボンに訪れたなら必ず体験したい、ファド鑑賞。「ファド（fado）」とはポルトガル語で「運命」という意味で、情感タップリに歌う民族音楽のことをいいます。ポルトガル人は「3つのF」を愛すると言われますが、「サッカー（Futebol）」、「ファティマ（Fátima：キリスト教の聖地）」と並ぶ「F」が、「ファド（Fado）」というわけです。

ファドの歴史は民族音楽としては比較的浅く、1820年代にリスボンの下町で生まれたとされています。ここはアフリカから連れてこられた奴隷や失業者、船乗り、売春婦などが集まるあまり柄の良くない地域で、当時ポルトガルの植民地で働かされていたアフリカ人奴隷が歌う、郷愁に満ちた歌や唯一の娯楽であったダンスミュージックが海を渡って伝えられた結果、辛い生活に対する憂さ晴らしとして愛されるようになったのです。

このように誕生当初は身分の低い貧しい人たちの間で歌われていたファドですが、19世紀半ばに活躍した歌手「マリア・セヴェーラ」によってポルトガル全土で有名になります。このマリア・セヴェーラは美しい高級娼婦でもあり26歳の若さで亡くなったという悲劇的な生涯から、様々な小説や映画の題材にもなった人物。一説によると彼女に恋をした裕福な貴族・ヴィミオソ伯爵が彼女の死を悼んでファドを貴族のサロンへと持ち込んだことで、王室のサロンを含めポルトガル中に広まったとも言われています。

このためファドは郷愁や愛をテーマにした悲哀に満ちた歌、という印象を持つ人もいますが、実際には故郷を賞賛する陽気な歌などノリの良い曲も多く、レストランと酒場、ライブハウスが融合した「カーザ・デーファド」では毎晩食事やお酒と共にファドを楽しむことができます。またファドには発祥の地であるリスボンの他に学生の町「コインブラ」で男子学生が歌うファドもあり、リスボンとコインブラでそれぞれ違った曲調や盛り上がりを楽しむのも良いでしょう。

ポルトガルの歴史と文化を堪能できるファドは中古市場でも人気があり、ＬＰやＣＤが活発に取引されています。それで誰も聴いていないファドの音源があるという人は、買取専門店で買い取ってもらいましょう。当店でもファド作品をお持ちいただければ高額でお買取りしますので、ご不要のＬＰやＣＤをお持ちの方は是非ご利用ください。

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