買取ぞうさんはビバップのレコード・CDを高価買取中

古いジャズの歴史の中で1940年代から1960年代に人気を博した、「モダンジャズ」。これは「ビバップ」から始まり「ハードバップ」「ファンキージャズ」などを経て「モードジャズ」までに至る一連のジャズの総称ですが、本場アメリカではモダンジャズ全体を「ビバップ」と呼ぶこともあるようです。

ビバップが生まれる前、1930年代に流行していた「スウィングジャズ」はビッグバンドによる念入りな打ち合わせのもとに行われる演奏で、世界恐慌という当時の暗い時代に癒しを求める人たちの間でダンスミュージックとして人気がありました。しかし当の演奏者たちにとって、決まり切った旋律をなぞるだけのスウィングジャズはマンネリで退屈な音楽。これに飽き飽きしていた「チャーリー・パーカー」や「ディジー・ガレスピー」たちは、仕事が終わると自分たちが楽しむためのジャム・セッション、つまり即興演奏を始めるようになります。彼らの奏でるジャズは、原曲のコード進行を様々な代理和音でリハーモナイズしたり、「ビバップ・スケール」と呼ばれる半音階を入れるスケールで頻繁に内部転調を行ったりといった、複雑で調性の希薄さが特徴。原型の曲が分からなくなるほどアドリブ重視で個人のテクニックを最大限に表現できたため、「大衆音楽」というよりは「芸術音楽」という位置づけになったと言われています。

従ってスウィングジャズに見られた娯楽性はなくなって一般聴衆は置いてけぼりをくらったようなような形となり、ビバップはアーティストたち同士のテクニックの競い合いと化していきます。これに抵抗を感じたのが、チャーリー・パーカーのバンドにも参加していた「マイルス・デイヴィス」。彼は複雑化していたビバップを整理し、無駄をなくして「ハードバップ」と呼ばれる新たなサウンドを生み出します。ビバップとの違いは曲の進行をコードだけに頼らずフレーズも重視したことで、これにより即興演奏というビバップ最大の特徴を残しつつメロディアスでブルージーなサウンドに変化させました。

このハードバップは「クールジャズ」のトップバッターとなり、時代はビバップからクールジャズへと変化していきます。とは言えチャーリー・パーカーが遺した「ナウズ・ザ・タイム」や「オーニソロジー」等は今でもジャズのセッションで演奏されており、ビバップを代表する名曲として愛され続けています。

このチャーリー・パーカーの名曲をはじめディジー・ガレスビーやクリフォード・ブラウンなどのアーティストによるビバップの名盤は、現在中古市場で高く取り引きされています。それで要らなくなったビバップのLPを持っているという人は、買取ショップで買い取ってもらいましょう。当店でもビバップ作品をお持ちいただければ高額でお買取り致しますので、ご不要のLPをお持ちの方は是非ご連絡ください。

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