日本ではあまり耳慣れない音楽ジャンル、「フューチャーポップ」。「フューチャーポップ」と聞くとむしろ2018年にリリースされた「Perfume」のアルバム「Future Pop」を思い浮かべる人が殆どかもしれません。実際「Perfume」は、「フューチャーポップ」という音楽ジャンルにかなり近いサウンドを展開している日本人アーティストと言われています。
「Perfume」は2005年にメジャーデビューしたテクノポップユニットで、彼女たちをプロデュースしているのは日本を代表するDJ、作曲家、作詞家、音楽プロデューサーの「中田ヤスタカ」。「Perfumeをテクノ歌謡風アイドルに」という事務所の意向で起用された彼は、テクノポップやハウス、エレクトロポップなどの要素を含んだサウンドにエフェクトをかけたボーカルを取り入れ、従来の型を打ち破る「Perfume」オリジナルの音楽スタイルを作り上げました。
中でもPerfumeの代表曲「ポリリズム」は「テクノとアイドル、機械と人間の融合」と高く評価され、2007年のオリコンデイリーシングルチャートでは4位、週刊チャートでは7位を獲得。2011年にはゴールドディスクにも認定されています。その後も「スパイス」や「STAR TRAIN」など数々のシングルやアルバムがゴールドディスクに認定、前述の「Future Pop」ももちろんゴールドディスク認定作品となりました。
このPerfumeをはじめ、「エイプリルズ」や「Plus-Tech Squeeze Box」などの音楽ユニットは日本の「フューチャーポップ」として高い人気があり、そのLPやCDも中古市場で高く取り引きされています。そのため聴かなくなったこれらフューチャーポップ作品があるという人は、買取ショップで買い取ってもらうと良いでしょう。当店でもフューチャーポップ作品をお持ちいただければ高額でお買取致しますので、ご不要のLPやCDをお持ちの方はぜひご連絡ください。
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そもそも「フューチャーポップ」とは「エレクトロニック・ボディ・ミュージック(EBM)」から派生したサブジャンルで、主にアイルランド出身の電子音楽グループ「VNV Nation」やノルウェー出身の音楽グループ「Apoptygma Berzerk」によるサウンドスタイルを表現する造語として誕生しました。彼らの音楽は、EBMから離れたシンセポップとトランス寄りのバラード、インストゥルメントが特徴で、VNV Nationがアルバム「Futureperfect」を2002年にリリースした際、自身のサウンドを説明するために「フューチャーポップ」という言葉を使ったのが始まりと言われています。
こうして1980年代のシンセポップやニューウェーブに現代のエレクトロニック・ダンスミュージックの要素を加えたメロディアスでキャッチーな音楽のことを、「フューチャーポップ」と呼ぶようになったのですが、そもそも土台となったEBMが日本では馴染みのないものであったため、その派生形であるフューチャーポップもあまり定着していません。日本で初めてこの言葉が使われたのは音楽雑誌「MARQUEE」の2003年8月号でしたが、ここで使われた「Future POP」という言葉は1つの音楽ジャンルを指すものではなく、同誌が「新しい」と感じたポップミュージックの総称として使用されていたようです。
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