■今、注目されている生前整理とは?
テレビや雑誌・ブログなどで「生前整理」や「断捨離」といった言葉を目にする機会が増えました。
「終活」や「生前墓」といったテーマが取り上げられる事も多く、自分が望む人生の締めくくりをする必要性が高まっていることがわかります。
でも、この生前整理や終活とはどのようなものか具体的に知っていますか?
◯生前整理は遺族と自分のためのもの
生前整理とは字の通りで「生きている内に身の回りの財産を整理する」ということです。
遺品整理は亡くなった後に遺族が行うものですので、全く違う意味を持っています。
生前整理を検討し始める人の多くは、自分が亡くなったり動けなくなった際に、遺された人の負担を軽減したいという考えを持っています。
遺品整理となるとあまりにも物が多かったり、故人がどのような想いを抱いていたものかわからず、処分に困る遺族がとても多いからです。
祖父母や両親を見送って、遺品整理の大変さを知ったから自分のときは自分で…と考える人が増えているんですね。
遺された人に迷惑をかけず、自分の想いをしっかりと伝られるというのが生前整理を行う上での1番大きなメリットです。
また、生前整理に伴う断捨離を行うことで身も心もスッキリできるというのも大きなメリットです。
物に囲まれた生活から開放されて、残っている時間を身軽に生きて行くという「自分の為の生前整理」を行う人も少なくありません。
長く住んでいた家からものが減ったら気持ちが軽くなった、前向きになったという人もとても多いようです。
こうしたメリットに加えて、生前整理は親と子が一緒に行うことで大切な思い出を改めて共有したり、絆を深めるというのも目的として考えられています。
押し入れに眠っていたアルバムを開いて昔話に花を咲かせたり、親が大切にしていた思わぬ物の発見があったり…
生前整理は余裕を持って行うことで、残りの人生をより豊かに出来るという一面もあるのです。
◯1人で処理できない価値あるお品物はおまかせ下さい
そんなメリットの多い生前整理ですが、いざやろうとすると何から手を付ければ良いかわからないものです。
生前整理のつもりがいつの間にかただの整理になっていたり、不要品が出てきてもどうすればいいかわからなかったり…
また、生前整理にまつわるトラブルや悩みも増加傾向にあります。
特に眠らせていた家財や骨董品をどうすればよいかわからず、そこで生前整理が足止め状態になる人が多いです。
処分したいけど価値があるし捨てるのはちょっと…という品物は、
ぜひ当店にご相談下さい。
ここでは生前整理がなぜ必要なのかや効率よく進めるコツ、具体的な手順などに加えて、出てきた不要品の買取についてもお話をしていきます。
そろそろ自分の人生の終わらせ方を真剣に考えたい、高齢の家族の余命を考え始める時期だと思っている方は、ぜひおつきあい下さい。
■生前整理が話題になっている理由
生前整理が注目され、テレビのニュースやネットなど様々な場所で取り上げられるようになったのはなぜなのでしょうか?
その理由の1つとして挙げられるのは、高齢化や核家族化です。
◯時代の変化とともに求められる生前整理
昔は誰かが亡くなったというと親戚一同はもちろん、近所の人まで集まってお葬式や遺品整理を行いました。
でも、今は人間関係が希薄であったり、子供や孫が少ない家庭が多いことなどから「自分の死」について自分で考えないといけなくなっています。
生前整理だけでなく、エンディングノートや断捨離という言葉が流行しているのもこういった背景があるからです。
エンディングノートとは、ノートや手紙に自分の思いや遺品の処遇についてを書き綴るもので、生前整理の1つとして、遺言書とは別に作成する人が多いです。
また、シンプルライフやスローライフという言葉も頻繁に見かけるようになりましたよね。
こうした「生き方」を考える人が増えているのも、残った自分の人生を自分で選んで自分らしく生きたいという思いが強まっているからです。
最近ではものを極限まで持たなくする「ミニマリスト」なんていう生き方も話題です。
こうした物を持たない・自然体で生きて行くことのメリットは非常に多くあります。
ストレスを溜めにくい、ゆったりとした時間で人生を振り返れる、自分らしさを取り戻せるなど、働いていた頃はできなかった事が可能になります。
生前整理や片付けで有名な古堅純子さんも、著書の中で効率よく進める方法に加えて、多くのメリットを語っています。
古堅純子さんの著書はアマゾンで簡単に入手が出来るので、気になる人は一度読んでみると生前整理も捗ると思います。
◯メディアでも取り上げられ、若い世代も注目している
生前整理がここまで注目されているのは、このような理由に加えてネットやテレビによる情報の拡散力も後押ししています。
tvタックルやノンストップといった50歳以上の第二の人生を考え始める世代が多く見る番組で取り上げられたのが非常に大きかったです。
さらに、多くの人が見る2chやそのまとめ系サイトでも画像つきで生前整理や断捨離の方法が説明されるようになりました。
これも生前整理という考え方が広く拡散された大きな理由です。
若者向けののイメージが強かったネットの情報サイトも、今では団塊の世代や高齢者に向けた情報を発信するようになったとは驚きですよね。
同時に若者も生前整理によって、自分の事を真剣に考えようとする人が増えています。
■いつから生前整理するのか?何歳から行うべきなの?
ここまで読んでくださっている方の中には、自分の生前整理をすぐに始めるためという方もいらっしゃると思います。
でも「いつかしないといけない」「親に勧めるべきか迷っている」といった漠然とした状態の方も多いのではないでしょうか?
そのような方の場合、いつから生前整理を始めるのか?というのが大きな問題になっていると思います。
◯若い人も生前整理は無関係ではない
生前整理を始めるタイミングというのは、あってないようなものです。
というのも、死というのものは誰にでもやってくるもので、必ずしも順番通りではないからです。
事故や病気でまだ20代の若者が親よりもずっと早くに亡くなってしまうということもとても多いですよね。
ですので、生前整理が早すぎるということはなく、20代や30代の若い世代でもしておいて良い、むしろすべての人がしておくべきことなのです。
若い世代の場合は生前整理というよりも、今流行のミニマリストになるというイメージのほうが良いかもしれませんね。
特に一人暮し中の若い世代は掃除が面倒だったり、ものがいつの間にか増えているのでスッキリするためにも生前整理をし、持たない生活に切り替えてみても良いかもしれません。
そのときにもしもの時に伝えたいことを手紙にしておけば、それだけでも充分な生前整理になります。
◯余命や死を考え始める前にしておくのがベスト
では、40代を超えて親の老余命が気になってきたり、ご自身が50代を超えて生前整理を考え始めた場合な何歳をめどに始めるとよいのでしょうか?
これもやはり「何歳から始めたほうが良い」という具体的な時期はありません。
自分1人だけの力で動ける内、認知症の気配が見え始める前にはじめて、しっかりと自分で考えて行えるのがベストです。
現代では寿命がかなり伸びて80歳以上の高齢者でもまだまだ元気な人は多いですが、50歳を超えてくると体には様々な変化が出てきます。
ある日突然怪我をして動けなくなってしまったり、大きな病気にかかるリスクもかなり高まってくるんです。
なので「まだ自分は元気だから」とは考えずに、元気な時期だからこそ少しずつ生前整理のことを考え始めると余裕をもって楽しみながら行えます。
高齢になってきた家族の生前整理を…と考える人は、自分で行うよりも悩みが大きくなりがちです。
自分の親ならまだしも、姑に勧めるのはかなり躊躇してしまいますよね。
人によっては「早く死ねといっているのか!」と受け取って怒ってしまう人もいるからです。
でも、60歳を超えていたら少しずつ生前整理を意識させ、自分の意志で行ってもらうことが円満な関係作りに繋がります。
今では生前整理が当たり前であることをまずは伝えられると良いですね。
自身の余命を感じ始めてからでは生前整理は遅すぎるので、早い内からプラスの気持ちでご家族と一緒に行うようにしましょう。
■生前整理を行う上で業者選びの判断ポイント
生前整理は自分で行う部分と、業者に依頼しなければいけない部分があります。
エンディングノートや財産目録の作成、遺族への手紙や仕分け基準の設定は自分の力でやる部分です。
しかし、出てきた不要品の回収や骨董品の処分などは1人や家族だけではどうにもならないので、業者に頼む必要が出てきます。
かなり大量のものを処分する場合は、片付けと整理も業者に依頼しないと大変な苦労をすることになります。
ネットや雑誌で少し調べたり、チラシを意識して見てみると、生前整理や遺品整理を請け負う業者はとても多く見つかります。
あまりの多さにどこに頼めばいいのか非常に迷ってしまうほどです。
◯業者選びは真剣に、金額だけで決めないこと
多くの人が最初に見るのは「どれくらいの費用がかかるのか?」という点ですよね。
不要品の回収だけであれば費用はさほど大きくなりませんが、片付けと整理も頼むとなると規模によってかなり金額に差が出てきます。
多くの場合「基本料金+片付け・整理料金+オプション」の金額から、買取可能な品の価格を引いた料金が請求されます。
まずは不要品の買取額を無視した見積もりを出してもらい、相場と照らし合わせて適正な料金かどうかを見てみるのが良いでしょう。
しっかりとした見積もり書を作っている業者や便利屋は業務も堅実であることが多いです。
料金はあまりにも高すぎは良くないですし、逆に安すぎても何か裏のある悪い業者かもしれないので慎重に検討して下さい。
明朗会計の業者はホームページに料金が記載されているので、1つの目安にしてもいいですね。
◯スタッフの質や誠実さにも注目したい
また、遺品整理士という資格を持っているスタッフがいる業者もオススメです。
遺品整理と生前整理は異なりますが、遺品整理士の知識はアドバイザーとして非常に役に立ちますし、なによりも信頼ができます。
逆にスタッフの求人が頻繁に行われているようなところは避けたほうがいいかもしれません。
人の出入りが激しいところは不慣れなスタッフが多く、遺品整理士もいなくてトラブルが発生することが多いからです。
大切な思い出のある品々に触れることになる業者なので、サービスや心遣いはしっかりしていたほうがいいですよね。
生前整理に不動産や高額のものが含まれる場合は、行政書士に相談をしてみるのも良いです。
金額の大きなものは買い取り額が業者によって大きく異なっていたり、悪い業者だと詐欺まがいの値段にされてしまうこともあります。
■では、実際に何からはじめたらよいのか?
さて、では実際に生前整理に着手するとなったら何からはじめたらよいのでしょうか?
いきなり棚の中や押し入れから服や不要品などの多数の物を引っ張り出して…というのはあまり効率的ではありません。
まずは効率よく生前整理を進める為の下準備をして、手順を考えていきましょう。
◯実際に始める前の準備
一番最初にしてみて欲しいのは、ネットで「生前整理」「老前整理」などと検索し、ユーチューブなどで動画を見ることです。
生前整理のやり方やコツ、ポイントなどをわかりやすく説明しているものがすぐに見つかるはずです。
動画でなんとなく流れが分かったら、次は財産系の目録を作ることから始めます。
家・土地・預貯金・有価証券・権利書・生命保険証書…貴方以外がわかっていないものや、高価な物の処遇をまとめておいてください。
大切な書類をしまってある場所なども記載しておくと良いですね。
そうすることで遺された人が「どこに何があるかわからなくて処理できない」という状況に陥らなくなります。
また、財産の目録は生前贈与によって相続税を節約したり、専門家に相談するときに非常に役立ちます。
ご自身で財産を再確認するのにも使えますし、早い段階で目録を作ることは多くのメリットがあります。
◯捨てるものと残すものを厳選していく
目録を作り終えたらいよいよ家にあるものから「残したいもの」「捨てるもの」を分けていきます。
はじめに「残したいもの」をリストにしてまとめておくと良いでしょう。
その内容を見ながら家族や業者も仕分けを行うので、あとからあれがないこれがないが起きないようにするためには必須です。
何十年も生きてきたわけですから、家の中には多くの物がたまっていますよね。
とくに戦後を生き抜いた「もったいない精神」が強い高齢者の場合、ガラクタ同然のものまで大切にしまい込まれています。
本人がどうしても大切にしているものでないかぎり、端から見て使いみちがないものは捨てる道を選んで生前整理を進めるようにしましょう。
若い世代でも引き出物でもらったまま未開封の食器や、何年も着ていない服など存在すら忘れているものもあるはずです。
新品同様のものが出てくると思わず残したくなりますが、1年間使わなかったものは基本的にこの先も使うことはありません。
何年もそれなしで生活してきたわけですから、捨ててしまっても全く問題はないものですよね。
服はサイズが合わない物も「痩せたら着れるから」なんて思わずに捨ててしまいましょう。
よほど強い思い入れが無い限り、若い頃に着ていた服や帽子、アクセサリー類も時代遅れだったり、年齢に合わなくなっているので不要なはずです。
かなり悩む人が多いのが本ですが、読み終わってから一度も開いていないようなものは残しておいても嵩張るだけです。
たまに開きたくなる本や思い出のあるものを優先して残し、1つの本棚に入る程度の量に抑えるのが理想です。
雑誌やいつのものかも分からないパンフレット、昔ファンだったアイドルの写真集などを残しておくのは控えてくださいね。
本と同様にかさ張るのがアルバムや写真ですが、こちらは勢いで捨ててしまうと絶対に後悔するので残しておくのが正解です。
お気に入りの写真を写真立てに入れて、残りは大切にアルバムごとダンボールにまとめてしまっておけばコンパクトにまとまります。
◯遺った人たちに想いを伝えるエンディングノート
捨てるべきものを捨て、家の中がスッキリしてくると気持ちもなんだか軽くなってくると思います。
掃除を終わらせる頃には清々しい気分になっているはずです。
一段落ついたら、最後にエンディングノートを書き始めると良いです。
エンディングノートは遺言書と似ていますが、法的な拘束力がなく書き方や内容も自由です。
例えば自分が死んだ後にペットをどうするか、残った家財はどうしてほしいか、誰に知らせてほしいか、お葬式はどうしたいか…なんでも書けます。
法的な拘束力がないので強制はできませんが、遺った家族や友人に自分の気持ちを伝えるためにはとても重要になります。
エンディングノートは専用のノートもありますが、自分で好きなものに書いて良いです。
決められた式も一切ないので絵が趣味の人は挿絵をいれたり、押し花やシールで飾ったり自分らしいエンディングノートを作れます。
以上が生前整理のやり方やコツです。お役に立ったでしょうか?
生前整理はテレビでも取り上げられることが多く、ネットを探せば方法や講座もたくさん出てきます。
でも、1番大切なことは「自分のペースで焦らずに行う」ということだと思います。
たくさんの思い出を整理していくわけですから、どんなに時間をかけても足りないくらいです。
仕事をまだされている方はあまり時間がないかもしれませんが、休日にのんびりと思い出に浸りながら整理をするのも良いものですよ。
生前整理を「死ぬ準備」として捉えるのではなく、「第二の人生を始めるための準備」と考えて、楽しみながら行ってみて下さい。
■生前整理での買取、遺品買取は当店にご相談ください。
残った時間を豊かにし、旅立った後も遺族に負担を掛けずゆっくりとお別れをしてもらえるための生前整理のお話、いかがだったでしょうか?
社会情勢や人との繋がり方が変化しつつある現代では、非常に大きな意味のあるものです。
言葉だけを見るとあまり良い顔をしない人が多いですが、生前整理が持つ本当の意味を知って少しでも印象が変わっていたら嬉しいです。
断捨離や生前整理を行うと、自分たちは使っていないけど捨てるのはもったいない…というものがほぼ確実に出てきます。
ものが溢れている時代なのでどうしてもそういうものを抱えてしまうんですよね。
そういった処分に困る価値ある不用品への対処が面倒で、整理や断捨離を先延ばしにしてしまいがちです。
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